5年前までは、農業とは全く関係のない仕事をしていた荒敏恭さんと眞理子さんご夫婦。以前は恵庭に住み、他の仕事をしながら借りた畑で有機栽培を教えてもらっていた。自給自足の生活を目標に、農業を始めたというお2人が、千歳でどのように農業に取り組んでいるのかを聞いた。

地元の人と人とのつながりの大切さ

北海道ではまだ少ない自然農法という特殊な栽培方法を、千歳で始めた時はさまざまな人に助けてもらったという。「私たちは、農薬・化学肥料・肥料を使わない自然農法にこだわり農業を始めました。まだ、上手く収穫できなことも多くありますが、自然農法に取り組んでいると応援してくれる、地元の人やお客さんに支えられているんです。新規就農する前に、千歳での研修先のオーナーの親友に、地主の方を紹介してもらい、ここの土地で野菜をつくることが出来る様になったんです。新規就農する時に、一番難しいのは土地を探すことですね。千歳市は組織的に農業に大きく力を入れていないかもしれませんが、地元地域の深いつがなりのお陰で、ここの土地で新規就農することができたと思っています。地元の人と人とのつながりは、本当に大切ですね。」

誠実に取り組み続ける自然農法

今もまだ、作物の収量などは厳しいというが、自然農法という方法を誠実に取り組んでいるからこそ、「ありがとうファーム」には人が集まり、支え続けられているようだ。「農業を始めたばかりの時は設備など整っていなく、野菜を育てる為の水は水道水から引いていいました。でも、それでは不便だろうとお客さんが、知り合いの業者さんを紹介してくれ、直接川から水を引けるようになったんです。夫婦2人では毎日の作業に追われて、そこまで考えられなかったと思います。」

次の世代に伝えていくことを目指して

「ありがとうファーム」では約50~60種類の野菜を栽培し、主に個人宅へ定期宅配を行っている。 野菜の収量が少なく、形が不揃いになるなど、まだまだ自然農法の勉強をしなくていけないと荒さんは言う。 「それでもお客さんが実際に畑をみて、ここの野菜なら食べたいと言ってもらえるのは嬉しいですね。お客さんの期待に応えるように自然農法の勉強会には積極的に参加してます。今はまだ自分達も勉強中ですが、いつかは次にやりたい人達に伝えていきたいです。教えるなんて立派な事はできませんが、失敗談なら伝えれますよ。今でも若い新規就農者が自然農法について訪れることもありますしね。」

食べた人が健康に元気になれるような、美味しい野菜をつくって、「ありがとう」と言われるようにと農園名を「ありがとうファーム」にしたが、今では自分達が周りの人々や応援してくれている人々に「ありがとう」と伝えたいし、地元の人に支えられてもらった恩返しは、今後も野菜をつくり続けることだと言う。 「これからは、ここの畑にお客さん同士が繋がっていける場所をつくっていきたい。アトピーのお子さんをもつお母さんや、安心な野菜を探している人など、様々な人が繋がり、困った時はありがとうファームへ行けばいいと思われるように、人が集まりやすい、楽しくなる場所にしたいですね。」 野菜の良さがわかってくれて、求めてくれる人が集まる場所をつくりたいとういう荒さんは、地元に支えられたからこそ、この場所に人が集まる空間を作ろうとしている。
ありがとうファーム
代表   荒 敏恭
住所   千歳市泉郷197-1
TEL/FAX   0123-29-2130
定期宅配受付期間   5月~11月初旬