札幌市内でいちご農園とスイーツ専門店を経営するスノーベリーファームは、栽培・いちご狩り・販売を全て札幌で行っている。いちご狩りに訪れた人達が美味しいものを食べることが出来るように、5月~7月はいちご狩りの直売所での販売を中心にして、出荷を控えるこだわるがあるという。いちごを栽培しているビニールハウスは全部で33棟あり、長い期間美味しいいちごが食べれるように、寒い時期は暖房を使い、品種にもこだわり栽培している。全てを札幌で行っているスノーベリーファームの責任者・石川久紀さんにお話を聞いた。

札幌のみで販売するこだわり

北海道では「一季成り性」という6,7月に収穫できる品種の栽培が多く、出荷できる時期が限られてしまう。そこでスノーベリーファームでは「四季成り性」という通年収穫できる品種「サマールビー」と「G3(ジースリー)」の2種類のみを栽培している。甘みがあり生食向けの「サマールビー」は、そのままパクッと口にできるいちご狩り向けで、「G3」は実がしっかりとしていて酸味が多く、ケーキやお菓子用に適している。通年、地元で美味しいいちごを食べてもらう事ができるように、販路を札幌市内のみとしているスノーベリーファームには、今シーズンいちご狩りに約6,000人が訪れた。美味しさを考えると、必然的に札幌のみの販売になったという。

「地元で美味しいいちごを食べてもらいたい。」

「去年まで関西や関東などにも出荷していましたが、いちごはデリケートな果物で、移動中にすれたりすると傷みやすいので、輸送時間は短いほうがいいんです。それに、道外に出荷する為には、いちごの実がまだ青い状態で収穫する<青採り>をしなくてはいけないのですが、やはり完熟して収穫したほうが味は断然美味しいですね。今年からは道外には出荷せず、札幌の直売店やホテル、スーパーにのみ卸しています。美味しいいちごを食べてもらいたいからこそ、札幌での販売にこだわります。」2011年の8月にオープンしたスノーベリーファームのフルーツスイーツ専門店が札幌市内にあるのはそこに理由があるのだろう。

将来の環境を考えた農業を

これからは地元の環境にやさしい農業に取り組みたいと石川さんは考えている。「今年使用していないビニールハウスを試験的に使い、約2m地面を掘って土の中にパイプを埋め、地中熱を利用した栽培方法に取り組んでみました。夏は涼しくて冬は暖かくなる地中の温度を利用して、ハウス内の温度を調節します。暖房で使う灯油を少なくして経費を抑えるだけではなく、CO2の削減になるので地元の環境に優しい農業ができると思います。将来的には環境問題に取り組むモデル施設になりたいですね。」

今後の経営の拡大も考えながらも、あくまでも販路は札幌と決めてる石川さん。これからは食と観光を生かして、地元を盛り上げていきたいという。「ここの地域には他にも、レジャー施設や温泉などもあり、ちょっとした観光地になっていると思います。ホームページは中国語と韓国語も用意しているので、海外のお客さんも多いです。もちろん地元のお客さんも多く、今年はリピーターの方が増えたのが嬉しいかったです。来てくれたお客さんがゆっくりと休憩できるような、カフェ&レストランをつくりたいと思っています。」 美味しいいちごを地元で食べれるようにすることで、人があつまり、地元の活性化に繋がっている。
株式会社スノーベリーファーム
代表取締役   石川久紀
住所   札幌市南区豊滝130番地
TEL   011-596-1514
URL   http://www.snowberry.co.jp/