石狩郡北部に位置する当別町の高岡地区に、石田ファーム直売所がある。平日の午前中にもかかわらず、絶えず車が停まり、お客さんで賑わっている店内は、まるでスーパーの野菜売り場の風景のようだ。毎年5月のGW頃から11月中旬まで、石田ファームの直売所で販売している野菜の種類は約300種ほどあり、一軒の農家さんがだしている一般的な直売所では、考えられないほどの多い品種を扱っている。石田ファーム5代目になる石田清太郎さんが畑と直売所の管理を行い、奥さんのあいさんは直売所の店長として働いている。そんなお二人に、農業と直売所についてお話を聞いた。

無人販売をやめ、直売所を始めた理由

野菜の売り方には様々な方法があり、農協へ出荷、レストランからの注文、全国への産地直送などがある。石田ファームは農協にも出荷しているが、地元当別で自分の農園の野菜を売る直売所こそ、全ての基礎になると考えているという。「地元に店舗をかまえ、顔の見える直売所を大切にしてこそ、今後販路を広げることができてゆくと思います。数年前までは余った野菜を無人で販売しているだけの直売所だったけど、自分の目の届くところに売り場があれば、お客さんの反応や欲しい野菜、いらない野菜を知る事ができると思い、今の様な直売所に変えました。その結果、野菜の品種がこんなに増えてしまったんですが、今この直売所に買いに来てくれているお客さんの声を大切にしたいですからね。」

しっかり休んで考える事からつながる、いい仕事

平日の午前中から絶えずお客さんが訪れるお店の様子をみて、土日はどれだけの集客があるのかと思ったが、ここは直売所にはめずらしく、日曜日を定休日にしているという。直売所と言えば土日こそ集客できるのではないかと尋ねたところ、「野菜は日常的に食べるものだから、平日こそ必要だと思いますよ。それに、農家は年中無休で働いていると思われていますよね?実際以前は休みなしで営業していたけど、それじゃあ効率の良い仕事はできないですよね。しっかり休んで、次の仕事について考えてこそ、良い仕事ができると思ってます。うちの直売所は日曜と月曜はきっぱりと休んでますよ。消費者と同じ目線にいないといけないと思ってますしね。」定休日をつくったことにより、目先の作業に追われることなく、今後の展開などをじっくり夫婦で考えられるようになったという。

「子どもの小学校の給食に使われたのは、感激しました。」

今後、地元での働き方を聞いたみたところ、「今は地域で組織だって大きな動きはないが、当別町としては野菜をもっと札幌などへ売り出したいと考えているようですね。ただ、当別町はとっても広いので、なかなかまとまらないところもあるんです (笑)だからこそ僕たちは、誰かにまかせっきりにするのではなく、自分たち一人一人が意識をもって今後どのようにするかを考えてはいけないと思ってますよ。僕は、自分で作った野菜を、自分で地元で販売して、しっかりとした基盤を当別町でつくって、今後はデパートや道の駅への卸しなど、販路を広げていきたいですね。札幌や本州などで売れるのも嬉しいけど、地元で認められてこそという想いは強くて、こないだ子供の小学校でうちのじゃがいもが給食に使われたのはとっても感激しましたね。」と話してくれる石田さんはとても楽しそうだ。

自分が楽しまないと、お客さんにも楽しんでもられないからねと石田さんは言い切る。確かに石田ファームの直売所にきているお客さんは、たくさんある種類の野菜を手に取り、お店のスタッフとのコミュニケーションを楽しんで、カゴにいっぱいの野菜を詰めて、笑顔で帰っていく。地元での直売所を基盤にしている石田ファームの直売所は、地元の人だけではなく他の地域の人達も、また訪れたくなる場所となっている。
石田ファーム 直売所
代表   石田清太郎
住所   石狩郡当別町高岡1651番地
TEL/FAX   0133-26-2546
営業時間   9時〜17時
営業期間   5月上旬〜11月中旬
定休日   日曜日・月曜日
URL   http://ameblo.jp/ishidafarm