自家農場のSPF豚肉を食べたお客さんの評価や反応を、直接聞く為に直売所の「スマイルポーク」を経営してるという浅野政輝さん。当別産小麦やアルカリイオン水を給餌された豚は、肉質が柔らかく、脂が甘いのが特徴。当初は札幌市豊平区福住で直売及び加工業務をしていましたが、加工業務を平成20年に現在のスマイルポークのある当別町へ新設しました。移転したからこそ実現している養豚から販売方法までのお話を聞いた。

消費者の信頼を取り戻すために

数年前の食肉偽装に対する消費者の信頼を取り戻したいと想いがあり、養豚から販売までを自分の目の届く範囲に置く為、直売所を当別にも開設させた。養豚場を札幌から移転したのは昭和47年、その頃当別は養豚農家が約300戸以上あり、豚肉が高値の時期だったのと屠畜(とちく)が近くにあったことで栄えていた。「最近は豚の飼料となるとうもろこしが高騰し続けている為、何か良い方法はないかと考えていました。以前ここの地域は水田地帯でしたが、最近では小麦の栽培をする農家が多くなり、そこから規格外の安い小麦を買って、餌に混ぜて食べさせる様にしたんです。それだけではなく豚を飼育する時には、もみ殻を90㎝敷詰めた上で育てています。豚は鼻で土を掘る習性があり、自分の排せつ物を自分で掘りかえしているんですが、そうすると自然と発酵し暖かくなるんです。豚の出荷後は、発酵したもみ殻を堆肥として小麦を栽培する農家へ販売して、そこでつくられた小麦が豚の餌となっていきます。この町ならではの循環ができていると思いますよ。」スマイルポークの看板に描かれているイラストは、この町内で循環されているストーリーを表しているようだ。

安全で美味しい豚肉を食べてもらうために

地産地消を大切にしている当別町。小学校の給食センターからとうべつ浅野農場のSPF豚肉を指定され、地元の子供たちに食べてもらっている。「自分の子供だけではなく、子供たちみんなに安全で美味しい豚肉を食べてもらいたいと思っていたので、うちの豚肉を指定してもらったのは嬉しいですね。他にも、老人施設にはニーズに合った商品を卸しています。自分のつくったものを自分で販売しているので、お客さんの声をダイレクトに聞くことができるのは、とっても励みになりますし、市場を通さず直売し流通過程を省けているので通常よりも日持ちのいいものを販売できています。7割が地元のお客さんでリピーターの方が多いのはありがたいです。」養豚場と直売所を目の届く範囲に置いたことにより、品質とお客様のニーズをしっかりと見ることが出来るようになったという。

当別と言えばスマイルポーク

今後は当別と言えばスマイルポークといわれるようなブランディングをしていきたいと、浅野さんは考えている。「これからは地元でもっと食べてもらえるよう、直売所の隣にある納屋を改装して農家レストランや宿泊施設をつくる予定。当別は生まれ育った町で、本当良い所ですので、特に冬のイベントのひとつである雪まつりは、札幌の雪まつりとは違い、地元の人たちが集まるほのぼのとした手作りの雪祭りです。子供たちは並ぶこともなく雪の滑り台を何度も滑り、大人は屋台で当別産の美味しいものを食べて待っているという、冬を楽しめるイベントだと思います。夏はスマイルポークの敷地にテントを建て、周辺の農家さんたちと直売所を開催し、道の駅の様な感じで誰もが寄りやすい場所にしたいと考えてます。」
今後、さまざまな取り組みを考えている浅野さんはとても楽しそうで、周りの人達を巻き込んで地元を盛り上げていくに違いない。

浅野農場スマイルポーク
代表   浅野政輝
住所   石狩郡当別町対雁10
TEL   0133-22-4129
URL   http://www.asanofarm.com/